# インターネットってホームページでしょの誤解

インターネットと言われる言葉に含まれるサービスは実は5つあります。

皆さんが良くご存じの,

ホームページ(WWW:ワールドワイドウェブ)

最近はLINEなどのツールが発展してきたおかげで使用が減っている

メール(MAIL…iモードなどのキャリアのメールサービスも含めて)

他には,

NEWS(掲示板のようなもの),FTP(ファイル転送),TELNET(遠隔操作)といったものです。

インターネットのおおもとは,アメリカ軍や大学間を相互に接続した通信網でした。

インターネットが,その前身であるジュネットやアーパネットと言われていた時代,WWW(ホームページ)よりもMAILやFTPの方がインターネット活用の主流でした。アメリカで大学や軍を専用線と言われる電話回線で結んだネットワークに企業が参加して広まっていったネットワークです。大学の先生が遠く離れた大学の先生の論文をFTPでダウンロードしたり,メールでコミュニケーションを図ったりという使われ方でした。もちろん現在のようにホームページに動画はおろか静止画さえも掲載されてはいませんでした。だってデジタルカメラなど一般化されていない時代ですから。

私が起業した頃は今のようにプロバイダが多くはなく,色んな制度が整っていなかった頃でした。今でこそ会社でホームページを作って公開したり,社内外の通信をメールで行うことはずいぶん簡単になりましたが,当時は名刺に自社ドメインでのURL(サイトの住所)やメールアドレスが持てる会社はそんなに多くはありませんでした。だから起業して間もない有限会社のころ,一部上場企業の情報システム部の方からは「どうやって独自ドメインで独自IPのサーバーを持っているのか?」とずいぶんと不思議がられたものでした。

いったい何がそんなに難しかったのでしょうか?

●専用線で相互認証してもらえるインターネット接続企業に接続しないといけない
(月次の固定費が一番細い回線で最低でも5万円くらいかかっていた,また相互接続できる企業が少なかった)

●社内に,DNS(ドメインネームサーバー),WEBサーバー,MAILサーバーといった前述の5つのサービスを可能にするサーバーを立ち上げないといけなかった。当時はマイクロソフトが提供するサーバー群でも十分に対応できるものが少なく,UNIXと言われるOSで構築されるものがほとんどだった。
(UNIX-OSの知識も一般化していなかった上に,日本のシステムエンジニアには当時TCP/IPという通信の知識を持ったエンジニアが少なかった)

●JPNICという日本のインターネット環境を管理する団体が出来て間もない頃で,ドメインやIPアドレスの申請などが一般化していなかった。(JPNICに直接申請していた)

当時の私の周り(ビジネス環境)には,神戸大学の工学科長でいらっしゃった平野浩太郎先生をはじめ,平野先生と御一緒にIEEE(アイトリプルイー:米国電気電子技術者協会,インターネットの技術規約を定めている団体)に参画されるような経営者(で工学博士)の方がおられ,技術的にビジネス的にサポートを頂けたおかげで小さな小さな会社がいち早くインターネットに参加できていたのでした。また国内のプログラマやSEにTCP/IPの通信技術やUNIX技術を持った人材が希少だった当時,京都大学の理系学生は3回生の終わりに研究室に入るときに研究室内のUNIXインターネット環境を構築させられていたそうで,私の会社に来ていた京大院生のW君には随分…と言うよりほぼ100%助けられました(笑)。