# 大事な生徒児童を逮捕者にしないために教えたい幾つかの事

子供のなりたい職業の三番目がYouTuberだそうですが、8才で何億も稼ぐような子供がでてきたり、何億とは言わないまでも、年齢に関係なく月に何十万も稼ぐユーチューバーが芸能人ではない普通(だった)の人から出現してきているという現実があります。

お金を稼ぐために何をしないといけないか、何を勉強するべきかという事が、長年実社会(サラリーや事業収益など)でお金を稼いできた我々とは確実に変わってきていて、社会で真面目に働いていて目先の金儲けに疎い40代以上の大人の方がネットの常識についていけていないのではないでしょうか…。YouTube視聴者が何に興味をもちチャンネル登録をするのか、どんなツールを使えば面白い映像を作ってアップロードできるのか、著作権法に絡んでしてはいけないことと、してもいいこと等、もしかすると今どきの子供たちのほうが学校の先生よりも意識しているかもしれません。

しかし、現実の小中学生に目を向けた時に、学内での言動を見てきた限り、多くの児童生徒たちはそこまでビジネス的に色んな事を考えているようには見受けられないし意識も高くないようです。華やかで簡単にお金儲けができる世界と見える裏で、法律的なリスク対応や毎日の制作など実際のユーチューバー達がどんな苦労をしているのか、殆どの子供たちが気付いていないように思えます。子供たちにそれらを教えるのは、親なのか教員の役割なのかは分からないけれども、プログラミング授業などが始まって、PCやネットを使った創作に関わる子供たちが増えてくる現在、子供たちを加害者にはもちろん被害者にもしないために、きちんと「プライバシーや著作権といった概念的なもの」「デジタルコピーはあっという間に拡散されてしまう危険性」などを意識づけてあげる必要があるように思えます。

今回の記事で子供たちにきちんと伝えておくべき事は、要約すると次の二つ。

①傷害事件でなくても、著作権法違反でも逮捕される

お金儲けやお小遣いかせぎ目的で、著作権で守られているコンテンツを複製(著作権法違反)したり、アップロードやファイル交換によって対価を得ようとしない事。

(自己コンテンツで収益を上げることまでサジェスチョンする必要はないと思いますが…(笑))

②自分の裸を撮影してネットで送ったり送らせたりするのも犯罪になる、加えて将来にわたって不利益を被る

子供に限らず馬鹿な大人はどこにでもいるもので、そんな馬鹿な大人の甘言に乗せられたりお小遣いなどに釣られて裸の自撮り画像を交換したりSNSにUPしたりすることは、児童ポルノ法(児童買春・ポルノ禁止法)違反になり、送らせた方も送った方も罪になります。

デジタルコンテンツはコピーが簡単なため、ネットで拡散されると、児童の将来にわたって不都合が継続する可能性があり、「一瞬の行為で長い将来にわたっての不利をこうむること」をきちんと伝える必要があると思います。

では、小中学生にまつわる過去に実際にあった2タイプの事件の事例を見てみましょう。

実際の事例

お金儲けをしたくて、著作権法を違反して漫画コンテンツの違法アップロードをして逮捕された事例

●2010年のニュース

著作権法違反:中学生、週刊少年誌のマンガを動画としてYouTubeで公開

2010年06月16日 12時42分

京都府警(生活経済課ハイテク犯罪対策室、五条署、七条署、堀川署)と佐賀県警生活経済課、沖縄県警生活保安課の合同捜査班は6月14日、動画共有サイト「YouTube」を通じて週刊少年誌に掲載されたマンガを動画ファイルとして、権利者に無断でアップロードし送信できる状態にしていた、愛知県中区の男子中学生(14歳)を著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕した。社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が6月14日に発表した。

この少年は、2009年12月22日から2010年2月9日までの間、前後4回にわたり、集英社が出版する「少年ジャンプ」掲載の「銀魂」「NARUTO-ナルト-」「ONE PIECE-ワンピース-」の3作品、小学館が出版する「週刊少年サンデー」掲載の「MAJOR」の1作品をYouTubeを通じて権利者に無断でアップロードしていた。

少年はYouTubeに動画をアップロードした後、ブログやTwitterを通じて更新情報を通知していた。警察の調べによると、少年がアップロードしていた動画の再生合計は、2010年4月末時点で合計約800万回に上っていた。YouTubeのユーザーが著作権侵害で逮捕されたのは今回が初めてとなる。

引用元 CNET JAPAN  <https://japan.cnet.com/article/20415230/>

お小遣い欲しさに裸の自撮り写真をSNSに掲載したり、盗撮したりして逮捕、補導される事例

●2020年のニュース

児童ポルノ中高生関与相次ぐ 罪の意識 希薄さ浮き彫り

1/22(水) 11:01配信

知人少女の裸の画像やわいせつな動画を会員制交流サイト(SNS)を通じて同級生らの間で拡散したとして、県内の中高生が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で摘発、補導される事件が相次いでいる。県警は21日、昨年1年間に6件の事件が発生し、このうち3件で高校生1人を逮捕、6人を書類送検、中高生11人を補導したと発表した。少年らは「面白半分で送った」などと供述しており、罪の意識の低さが浮き彫りとなっている。

宮崎日日新聞

引用元 宮崎日日新聞  <https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200122-00018945-miyazaki-l45>

●2019年のニュース

TikTokのわいせつ動画を投稿容疑 9人を書類送検

2019年7月18日 13時22分

女子児童の下半身が映った動画をインターネット上にアップロードしたとして、県警は愛知県東海市の大学生(22)ら9人を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ公然陳列)などの疑いで書類送検し、17日に発表した。ほかにも、3人を送検する方針。

少年課によると、大学生や高校生ら9人は昨年7月~今年6月、女子中学生の下半身が映った動画を投稿サイト「ユーチューブ」などにアップし、不特定多数が閲覧できる状態にした疑いがある。

9人は東海市や北海道、福岡県などに住んでおり、お互いに面識はなく、女子中学生とも面識がないという。「ユーチューブのチャンネル登録者数を増やしたかった」などと容疑を認めているという。

少年課によると、女子中学生は、若者に人気の動画投稿SNS「ティックトック(TikTok)」で複数の友人に限り、自ら撮影した動画を公開。その後、不特定多数が見られる状態でティックトックに動画が公開されており、他の動画共有サイトでもアップされていたという。

引用元 朝日新聞  <https://www.asahi.com/articles/ASM7K5SJKM7KOIPE028.html>

●2010年のニュース

児童ポルノ、容疑の男18人逮捕 初の全国一斉摘発

2010/6/1付

インターネット上の掲示板に児童ポルノ画像や成人のわいせつ画像を掲載したなどとして、警視庁や大阪府警、兵庫県警を含む8都府県警は31日、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列など)やわいせつ図画公然陳列の容疑で16~45歳の14人を逮捕した。このほか児童ポルノを巡って4人を書類送検する方針。

取り締まりはほかに秋田、千葉、岡山、徳島、熊本各県警が実施。警察庁が業務委託する「インターネット・ホットラインセンター」の通報をもとに、全国で初の一斉取り締まりに踏み切った。

警察庁によると、児童ポルノに関して逮捕したのは、沖縄県うるま市の少年(19)ら4人。成人のわいせつ画像については、掲示板管理者の福岡市南区の広告代理業の男(40)や、千葉県四街道市の学童保育指導員の男(37)、島根県の男子高校生(16)ら10人が各県警に逮捕された。

逮捕した14人の容疑は昨年5月~今年5月、ネット上の掲示板やブログなどに児童ポルノ画像や成人画像を投稿・掲載するなどした疑い。

引用元 日経新聞  <https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG3104L_R30C10A5CC1000/>

この児童ポルノ法違反に関しては、未成年のポルノ画像や動画などを、見たり或いは所持しているだけで成立してしまう法律で、日本も海外並みに厳罰化されました。この法律が成立したその昔にPCのハードディスクの中身を整理した男性もおられるかもしれません(笑)。

しかし最近、未成年のYouTubeTikTokが流行っているせいで、逮捕・補導される例は、低年齢化が進んでいて、しかも法律の趣旨を理解していない未成年が多いせいか、事件が増加傾向にあるようです

今回の事例では、「盗撮」について特に挙げていないけれども、もちろんこれも立派な犯罪になることを伝えるべきです。(この盗撮については改めて記事にします)

まとめ

PCの高性能化のお陰で、動画の編集が誰でも(子供でも)簡単に出来るようになり、インターネットのお陰で著作物の流布が広範囲に早く出来るようになりました。我々のように、ある程度年齢がいっている世代の方がついていけていない感がありますが、法律的な事、常識的な事、道義的な事をきちんと伝えて、子どもたちがネットのリスクに陥らないようにしてあげたいものです。小学校でプログラミング授業が始まって、PCやインターネットに接する機会が増えてくる今だからこそ、テクニカルな話の前にモラル的なことを伝えておく必要があると思うのです。